ハモリとは何か、どうやって歌うか

ハモリとは何か、どうやって歌うか

 

 

・歌い手をはじめたいけど、ハモリがわからなくて始められない

・ハモリはいつもMIX師さんに作ってもらっているけど歌えるようになりたい

・そもそもハモリって何?

 

今回は上記の方のために色々書いてみようと思います。

注意として、これからお読みになるであろう長ったらしい文章を全部読んで理解してもハモリが完璧に理解できるわけじゃありません。

そもそも私もわからないときはかなりありますし、めんどくさいから歌わないという時もあります。でもMIXをお願いされたときはハモリを作ったり、ずれていると思う部分は修正することができます。

そうなっていただけるような記事です。

よろしくお願いします。

 

 

スポンサードサーチ

なぜハモリを歌った方がいいのか

 

 

完結に良い点と悪い点を挙げていきます。

 

良い点

 メインと別に音源が存在することによって、広がり等が生まれる
 なんかいい感じになる

 

悪い点

 音程補正がめんどくさい
 タイミング補正がめんどくさい

 

 

以上です。

なのでめっちゃ練習してください。
めっちゃ練習してください。

 

メインから作ったほうが早くない?

 

ごもっともです。

ただ別音源のハモリの方が良い作品になります。(例外はあります)
具体的にわかりやすいものだと、MIX師さんなどにメインから作成してもらったハモリ音源のみを書き出したものをもらって聞いてみてください。かなり劣化してますし、「これほんとに自分の声か!?」ってなります。

 

「メイン1本でもいいよ。こっちで作るから」

 

と言われたら、ご自身の音源を見直してみた方がいいかもしれません…
特に歌が上手な方でもタイミング補正はかなり厄介なので、練習をあまりしていない様な方の音源は…アッ

 

MIX師さんと相談したり、ご自身の作品の向上のために頑張ってみてください。

 

 

スケールの話

 

 

ハモリを歌える方は二通りいらっしゃいます。

・感覚で歌う方

・スケールを意識して音を当てはめていく方

 

このブログをお読みの方は感覚ではわからないと思うので、スケールというものを理解すれば録音上ではハモリを歌うことができるのでは?と思います。

ちなみに「スケール=キー」とよく呼ばれますが、カラオケで出てくる「-2キーにする」などとはまた違った意味なので、後に解説をしたいと思います。

 

スケールと聞くと「音楽理論絡んでくるから難しい話なんでしょ?」と思う方がいると思いますが、そんなに難しい話をここでするつもりはありませんのでご安心ください。

 

今回お話しするスケールとは、

「曲中に使ってもいい音を7個選ぶ作業」だと思ってください。

 

これはAメロやBメロやサビなどで変化する場合がありますし、スケールアウトといったそれ以外の音を使うテクニックもありますが、その際は「なんか変だな」と思ってきますし、その対策もこの後にまとめてお話しします。

 

まずはこちらの動画をご覧ください。

 

 

Miyajimax TV さんの動画が非常に参考になりましたので、引用させていただきます。

 

動画でも触れられている通り、曲のメロディーにスケールの構成音が存在しています。

 

黒鍵の音に対して、キーを見分ける。
それが一番簡単なスケールの見分け方かと思います。

最近だと米津玄師さんの楽曲などを筆頭に、おしゃれな曲だったり違和感が良い印象を与えてくれる楽曲が流行りですが、そういった楽曲は一筋縄じゃ行かない場合もありますが、一歩一歩進んでいかないとどのみちスケールやハモリを理解するのは難しいので一曲一曲頑張ってください。

 

 

スポンサードサーチ

キーと度数

 

 

基本的にハモリは「メインから3~5度くらい離れた音」と考えられてると思います。
この度数がちゃんと理解できてないと、結構恥ずかしい想いをすると思うのでそこから簡単にお話しします。

Cメジャースケールが一番わかりやすいともいますので、参考として鍵盤を表示しておきます。戻りながらお読みください。
またはアプリなどで鍵盤をたたいてみてください。

 

 

 

±1,2,3…キー とは

 

カラオケなどのキー変更は鍵盤でいう一個横の音になります(黒鍵含め)。

C(ド)の音を+1キーすると、C♯(ド♯)になります。
G(ソ)の音を-5キーすると、D(レ)になります。

これがキー変更(±1,2,3…キー)です。

 

 

±1,2,3…度 とは

 

まずスケールのお話です。

 

黒鍵1個(1キー)分の音の差を「半音」
黒鍵2個(2キー)分の音の差を「全音」と言います。

メジャースケールは「全全半全全全半」
マイナースケールは「全半全全半全全」という音の配分がされます。

Cメジャースケールは、「C」から始まる「全全半全全全半」つまり「ドレミファソラシド」です。
Aマイナースケールは、「A」から始める「全半全全半全全」つまり「ラシドレミファソラ」です。

Cメジャースケールはかえるのうたがわかりやすいと思います。
覚えることは2つだけなので、頑張って覚えてください。

 

全・半がわかりにくかったら、2・1で覚えても大丈夫かと思います。

メジャー「2212221」
マイナー「2122122」 キー変更と動く原理は同じです。

12個の鍵盤(1オクターブ)に対して24個(C~Bのメジャー、マイナー)のスケールが存在するので、被っているスケールが存在することはお察しください。

上記でお話ししたスケールの音に沿って音を±1,2,3動かすことを、±1,2,3度といいます。

 

嘘です。
よく間違えられるので、注意です。

 

数え初めの音から度数は数えます。つまりCから3度下げるなら数え方はC(1度)B(-2度)A(-3度)になります。
キーと違って、その音も数えなければいけないのがミソです。

 

 

ハモリの作り方

 

 

 

 

私もよく言いますし、よく言われるのは「±3で録音して下さい。その後外れている音を処理します。」ということですが、どうしてそうなるのかをお話しします。

 

図のCメジャースケール上のCの音から-3キーすると、Aになります。
これは良いハモリになる気がしてきますね。スケールの音になっていますし、ちゃんと3度の音になっています。

では同スケールでAの音から-3キーすると、F♯になります。
これは悪いハモリになる気がしてきますね。スケールに無い音ですので、基本的には楽曲に合わない音になっています。

 

後者のケースが多く想定されるので、-3キーするだけでは綺麗なハモリにはならないことがあります。
なので、補正作業でこの音をずらします。

 

つまり、Cメジャースケールの全ての音を-3キーすると

C,D,E,F,G,A,B
   ⇓
A,B,C♯,D,E,F♯,G♯

になります。

 

赤色がスケールに合っていない音になりますね。
これらの音をもう1回-1キーしてみると、

A,B,C,D,E,F,G

全部スケールに合った音になります。

 

かえるのうた の冒頭の例(3度ハモリ)

(メイン)ド レ ミ ファ ミ レ ド
         ↓
(-3キー)ラ シ ド♯ド♯ シ ラ
         ↓
( -3度 ) ラ シ ド レ ド シ ラ

 

このようにしてハモリは簡単に作れます。
例外はあります。
他の度数に合わせたり、スケールアウトしたりします。

今回は簡単なお話なので、それはセンスと言っておきます。
基本的にはスケールに合っていたら大丈夫だと思います。

 

ちなみに上ハモの場合は+3キーした後に、ずれている音をさらに+1すると3度になります。お試しください。

 

 

スポンサードサーチ

ハモリの歌い方

 

 

ここまでお読みいただけた方はうっすらとでもハモリのシステムをわかっていただいけたものと思います。
じゃあどうやってハモリを歌ったらいいのか…

 

結論:根性

 

半分冗談ですが、半分本当です。

メインを覚えることの3倍くらいめんどくさいです。
何曲か行っていけば慣れていきますので、根性論で頑張ってください。

 

手順

  1. めっちゃ練習する
  2. メインを録音する
  3. メインを3度下げたものを用意する(補正ソフトなどで)
  4. 3で作ったものをガイドにして歌う
  5. 終わり

 

先述した通り、3度下げれば完璧になるわけではないです。
しかしながら、基本的には3度下げが安牌です。

そこは本家様の音源を聞いて、ハモリがあるのが上なのか下なのかを判断してください。スケールが1曲通して変わらないならば、1曲通して使わない音は使わない場合が多いと思うので、一気に選択して下げて(上げて)しまっても大丈夫だと思います。

ここでお話しさせていただいている方法は、自分の音源からハモリのガイドを作ってそれに合わせて歌っていくというものになってます。

 

補正ソフトは無料のものでいいと思います。
ガイドを作成するだけなので、音質や若干のブレは気にしなくて大丈夫です。

無料の補正ソフトで有名なのは「Vocal Shifter」ですね。

ちょっと癖のあるソフトですが、使っていくうちに慣れてください。

 

 

ハモリの歌い方(PCがないorめんどくさい人向け)

 

 

下記方法はMIX師さんに依頼する場合、あらかじめ相談した方が無難です。

 

手順

  1. めっちゃ練習する
  2. メインを録音する
  3. オケを±3して、ハモリを入れたい部分を録音する
  4. 終わり

 

この方法はいわば丸投げです。

故に一番強いです。

 

注意点としては、「1曲通して全部±3で歌って投げる」なんてことはなるべくやめた方が良いと思います。
ハモリを入れたいところくらいは自分で決めましょう。

本家様を聞きこむことは大事ですね。
色んな楽曲を聞いて、「A,Bメロは上ハモだけど、サビは下ハモ」とか「下ハモの途中で上ハモに切り替わる」とかパターンは色々なので勉強してみてください。

 

MIX師さんによっては逆に迷惑という方もいると思いますので、ちゃんとご相談の上依頼した方が良いとだけ伝えておきますね。
私は割とこの方法好きです。頑張りはちゃんと見えますしね。

 

 

スポンサードサーチ

豆知識

 

 

雑談的にとらえて欲しいのですが、MIXするときにハモリを左右に展開させたりします。パン振りだったり、ダブリングだったり色んな方法があります。

一部の歌の上手な方はこの方法を知っているので、あらかじめハモリ音源を2本用意して送ってこられることがあります。

非常にありがたいです。
冒頭で述べた通り、広がりなどを求める故に別録りでハモリが欲しい私にとっては、さらに広がりを持たせることができるのでとても楽しいです。

しかし、メインとタイミングがずれていたり、メインとの表現が全然かみ合っていなかったり、音程がバラバラだったり、そもそもメインの音程がほとんど取れてなかったりするとただの地獄です。私ならメインを補正してそこからからハモリ作ります。

それだけはご理解の上、めっちゃ練習してください。
きっと結果はゆっくりと出てくると思います。
焦らず歌うことを楽しんでいただきたいです。

 

 

まとめ

 

 

今回は度数とキーの違いについてお話させていただくついでにハモリについても語らせていただきました。

もしかしたら読んでくださっている方の中にも-3しただけなのに、3度下げたと思っていた方もいらっしゃると思います。
依頼の時に実は恥ずかしい思いをしている場合もありますので、知識はつけていても損はないかと思います。

 

今回のお話を理解しているかどうか問題出しておきますね。
(答え合わせは最後の方に)

 

 

Q1. キー:Cメジャー の時、Cの音は何度?

Q2. キー:Aマイナー の時、Aの3度上の音は?

Q3. Gメジャースケール の音は?(7個)

Q4. C♯D♯F#G♯A♯B♯ が含まれるスケールは?

 

正直これをやっても意味ないかもしれませんが、暇な時にやってみてください。

 

ハモリを歌ったことがない人にとっては、すごい大変なことなのは重々承知です。でも行っていくうちに慣れていきます。
でないと、天才しかハモリは歌えないという事になるので。

 

度数とキー変更について、ご理解いただけたらもっと楽しい歌ってみたライフが待っていると思いますので、ご自身の音源で遊びつつ良き学び方を探してみてください。

 

ちなみに先ほど紹介させていただいた動画は最近見つけました。今まではごり押しの方法でスケールを見つけたりハモリを録音していましたので、一応ごり押し方法も書いておきます。

 

・各音程(12パターン)からひたすらドレミファソラシド(メジャースケール)を弾きまくる。

・Nectar でケロケロにしてひたすらキーを探す

・Nectar でハモリを作ってそれに沿って歌う

 

Nectar はそういった点でも神ですね。
AI機能は全然使わないですけど、そういう感じでは多用しますしいつも挿さってます。EQも好き。

一応やり方を載書いておきます。

 

 

ドレミファソラシド弾きまくるのは、アプリやDAW内のキーボードで「全全半全全全半」を弾きまくるって感じです。

Nectarの方は「Pitch」と「Harmony」を使ってごり押しで探します。

 

 

 

①Strength最大、Speed最小にすることでケロケロになる
②SCALLを選択して、合うスケールを探す

ケロケロにすることで、強制的に選択したスケールに沿った音になるので変な音になってしまっていたら、スケールが違うということです。わかりやすい方法です。

 

 

モノラルでもいいんですけど、一応ハモリはステレオにすることが多いと思うので左右2個に用意しています。

①スケールをちゃんと設定する(スケールがあっているかどうか、ハモリを入れることで確認にもなる)
②Voices Only(このエフェクトで作った音のみを流す操作)にする
③VOICES欄を0%にする(ガイドとして使用する場合は音程等のブレは不要なため)
④ -3rd(3度下)に設定する

これでハモリがすぐできますのでガイドとして使用しています。

このプラグイン自体が少し重いので、レイテンシー(録音時の遅延)を感じたら一旦書き出して挿入し、プラグインをOFFにして録音するといいと思います。

 

 

Nectarにメロダイン(補正ソフト)もついてくるので、とても良いプラグインかと思います。私も早くアップグレードしたいです。

iZotopeさん製品を買うなら、全部入りがお得かもしれません。
ほぼこのプラグインだけで歌ってみたは完結するんじゃないですかね?と思っています。

 

 

今回お話させていただいたことを以前に全て吹き込んで、今では自分でMIXを始めている友人のぽらんぽも紹介しておきます。

MIXもほぼiZotopeさんです。

 

 

まとめがいつも長くなってしまって申し訳ありません。全然まとまっていないという話はさておき、参考になりましたら幸いです。

 

今回は音楽理論が混ざってきたので難しいと感じた方もいらっしゃると思いますが、システムを理解出来たらそんなに難しいことではなくむしろ根性で探し出すものだとお分かりいただけたかと思います。

頑張ったら何とかなります。絶対です。

 

本当は 完全〇度 とか 減〇度 とか難しい話もありますが、私が完全に理解できていないですし、歌ってみたではそこまで必要に感じないので説明は省かせていただきました。

 

今回のお話で間違っていることや、追加したほうがいいことがありましたらみそわーくすアカウントの方にリプライやDMで教えていただけますと助かります。他に読んでくださる方に誤った知識を広げたいわけではないので、ご協力をお願いします。

 

そういえば途中でお話した答え合わせですが、

Q1. キー:Cメジャー の時、Cの音は何度?
A. 1度

Q2. キー:Aマイナー の時、Aの3度上の音は?
A. C

Q3. Gメジャースケール の音は?(7個)
A. G,A,B,C,D,E,F♯

Q4. C♯D♯F#G♯A♯B♯ が含まれるスケールは?
A. Dマイナー,F♯メジャー,C♯メジャー,A♯マイナー

 

多分これが正解です。

間違ってたらごめんなさい…

 

 

お疲れ様です。

 

 

録音関連カテゴリの最新記事